これは漫画じゃなくて一般にライトノベルと呼ばれる小説です。
「漫画じゃないのかよ!」と思った方、すみません。
ウチのサイトではもちろん漫画をススメるのが趣旨であるのは確かです。
…確かなんです、が!、とにかく面白い作品を知ってもらいたいと言うのがまず念頭にあるんですよ。
私が詳しいのは漫画なんで、それなら漫画をススメようと思ったわけです。
あまり詳しくない小説や映画やアニメ等は、多少面白いものを見つけても、素人目なんでススメるのは我慢しよう…、というわけ。
まぁ、漫画だって数は読んでるつもりですが、自分が素人ということには変わりないんですけどね。
しかしそのポリシーを破ってまで紹介したい作品に出会っちゃったんです。
「とある飛行士への追憶」
この作品はとんでもない。
寄生獣、プラネテス、痴漢男の読了後に感じたあの深い感動をまた味わえるとは…。
これほどまでに自分の心を揺さぶる作品にはもうオメにかかれないと思っていたので、とても嬉しいです。
…でこの作品がどうすごいかというと、たった二人の登場人物でこうも話を盛り上げられるところにあると思います。
もちろん他に誰も出ないのか!?、というと嘘になりますが、もう完璧な脇役で固められています。
分かりやすくドラえもんで言うと、のび太の先生やジャイアンの母ちゃん程度のサブキャラ。
ヒーローの「飛行士シャルル」とヒロインの「ファナ嬢」の二人がこの作品の主人公で、全ての登場人物です。
この二人による初々しい恋がとにかくヤバイ。
あらすじに書いたとおり、彼らの身分は天地ほどに差があります。
しかも彼らは中央海翔破後にはもう会えなくなってしまうことが既にして定められている。
しかし、それでも、少しずつ相手がかけがえのない存在になっていくその過程がとにかく良いんです。
――飛行士の腕を奪われたら何も残らない傭兵としての自分の立場が、足かせとなって思い悩むシャルル――
――心の奥底では無理と分かっていたのに、彼との幸せな未来を思い描かずにいられないファナ――
こんなにも純粋でキレイな恋愛は見たことがありません。
後、これも月並みな言葉でしか述べられませんが、空戦描写がとにかく熱い。
読んでるうちに「ウォォ」と燃えるし、手に汗握ってると、頭の中で映像が流れはじめ、更にはプロペラ音までもが聞こえてきます。
別に恋愛だけがすごいというわけではなくて、とにかくこの作品は王道なんです。
この言葉が一番しっくり来ます、王道。
色々な所で言われていることですが、ジブリがこれをアニメ化したら軽く新記録が生まれそうです。
いつまでも、人を選ばずに愛されるであろう超傑作、「とある飛行士への追憶」。
絶対に読んで下さい、面白さは保障します。
以下、ネタバレとも思えんこともないので、一応ドラッグしてお読み下さい。
実は私、読みはじめから一つだけ危惧していたことがあって。
このタイトルから察するに、、、シャルルが死ぬのではないか……。
ずっとそう考えながら読んでいました。
彼はいずれ死んでしまうのだと思いながら読み進めるのは苦しかったです。
「これだけ評判が良いのだから、きっと鬱エンドは無いだろう。」
「死ぬにしてもきっと爽やかな死に方だろう―――いや死ぬのに爽やかも何も無いよな。」
なんていう風に悶々としていました。
が、しかし、それも杞憂に終わりました。
安心して読んで下さい、この作品は「王道」です。